福山市西部にある傾斜地に建つ平屋の住宅
古くからある住宅団地へと向かう坂道の途中にあった敷地は、その全体が南面に向かって傾斜していた
穏やかな陽射しを全面に受けるこの地に立った時、その姿かたちを大きく変えることなくこの地に寄り添い呼応しながら佇む建築にすべきと考えた
建物は平屋としながらも敷地傾斜に沿って4つのフロアを段状に構成している
一層目に設けたリビングからは二層目の食卓、和室を抜けて三層目のキッチンへと視線が滑らかにつながる
高低差を活かしたこの空間構成により、屋内にいながらも地形を感じられる奥行と変化が生まれている
どこにいても家族の気配を感じられ
穏やかな暮らしの場となってくれるこの家は家族の暮らしを紡いでくれることと想う