瀬戸内の穏やかな風景の中に佇む小さな建築である
周囲の景観に溶け込みながらも確かな存在感をもつ建築を目指した
大きな一室空間を成立させるため屋根架構には張弦梁を用い、構造の合理性と軽やかさを両立させている
木の柔らかさと大谷石の重なりが空間に静けさを与え、天井にあらわした化粧垂木が素材の陰影をやわらかく描き出す
周囲の自然に寄り添いながら控えめに佇む
時間とともに素材が風景に馴染み、瀬戸の穏やかな光とともに呼吸するような建築となった