尾道市因島の谷間に位置する敷地の周囲には寺院や古い街並み、みかん畑や桜並木などが広がり海辺とは異なる瀬戸内の穏やかな気候が感じられる。
シンプルな切妻屋根で構成した建物を敷地南側の桜並木を囲むようにくの字に折り曲げることで、表と裏の庭を計画した。くの字の形状に合わせたリビング空間は羽目板天井を用いて連続感をつくりだした。
温もりのある素材との暮らしが、時の経過とともに趣のある居場所をつくってくれる。 温かなご家族の暮らしに寄りそう住まいとなった。