福山市南部 山間に位置する緩やかな傾斜地に建つ平屋住宅である
敷地の地形に呼応させるよう室内に段差を設け、緩やかに連なる居場所を構成した
水平一様な空間とは異なる起伏のある居心地を意図し設計をすすめた
リビングは寺社建築の伝統的な技法「扇垂木」と、柱を排した大空間を実現するための「蕪束」とを組み合わせた屋根架構とした
木組みのもつ力強さと繊細さが包み込むような場を生み、家族を守り暮らしに寄り添う住まいの核となる
周囲の山並みに寄り添うよう建物のプロポーションを整え、傾斜地の風景と調和することを意識した
土地のかたちを素直に受け止め、景観の一部として穏やかに佇む住まいとなった
受賞
屋根のある建築作品コンテスト2025 アーキテクトビルダー部門 最優秀賞